秘密の山小屋 その2

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→秘密の山小屋 その1から つづく


秘密の山小屋   その2



山の中の秘密の広場。

林に囲まれた遊び場。

私たち以外誰も知りません。

いえ、市役所林務課の人は知っています。

林務課が計画して木を切ったから結果として広場ができたのです。

べつに我が家の子どもたちが遊ぶために広場を作ってくれたわけではありません。

それでも友達や近所の人が知らない秘密の場所です。

道路から少し奥に入った所なので通りすがりの人は気付きません。

まして観光客もいません。

こういう広場では遊ぶのにボールなどは使いません。

手ごろな高さの樹を選んで枝にロープをかけます。

ロープの下端は短い木の枝を結んでブランコを作ったり、ぶら下がってターザンごっこをして遊ぶのです。

枝が高ければ振り子の原理で相当遠くまでターザンができます。

遊園地のアスレチックコーナーのように整ったものではなく自然そのものの味わいがあります。

「キャッホー、ターザンが行くぞー」

「ウワー、本当のターザンみたい」

「お父さんもやって見てよ」

「よーし」

ロープは200kgでも支えられるくらい丈夫なはず、切れることはないでしょう。

ターザンよろしく

「アー、アーア、アーーー」

ロープに飛び付くと、メタボ気味の父さんの体重でロープを結んだ枝がグワーンとしなりました。

びゅーん。

振り子のようにターザンロープは風を切って向こう側を目指して・・・。

「イテェ!」

中間のちょうど振り子の中心の位置で父さん座り込んでいます。

枝が重みでたわんで、化学繊維のロープも伸びる材質です。

もともと地面に一番近い高さでは50cm以上あったのですが。

でもそれは体重の軽い子どもが乗ったときのこと。

子どもの3倍以上の体重の大人のことは作る時には考えていませんでした。

いや、考えていたかも。

父さんが作ったターザンです。

体重でロープが思ったより下に下がり、お尻で地面をこすって振り子は止まりました。

「アア、ケツが痛い」

「大人は無理でしょ」

「いや、無理じゃないっ!」

「もっとロープを短くして」

「スタートがそんなに高かったら子どもが届かないんじゃないの」

「いいんだ、あいつらはそこの岩に上がってスタートすればいいだろ」

「もうちょっと低くしてあげれば?」

「そしたらオレができなくなるだろ、オレが」

そ、そうですか。

父さん、別の樹にもまたロープを下げてもう一つ低めのターザンを作っています。

「これなら小さいくるみでも届くだろう」

山の中にターザンロープやブランコがいくつもできました。

疲れると持ってきたジュースやお菓子でおやつにして、また日が暮れるまで遊びます。

テレビゲームがない我が家ではお金がかからない遊びの一つです。

「暗くなる前に帰ろう、ハブが出るから」

「今度ここで泊まりたーい」

キャンプ家族の子どもはすぐこういう発想になります。

「うん、泊まろう」

「テント持ってくるの?」

「いや、もっと楽しいこと考えたんだ」

「なに?」

「今日はとにかく帰ろう」

なんかウキウキしているようです。た、楽しそうですね。

秘密の山小屋 その3につづく




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