私の黒いランドセル その1

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キャンプの後遺症 その4からつづく

キャンプの他、目の前の海や牛舎で子どもたちを遊ばせる生活をしているうちに3人目の子どもができました。

二人目の時と同様に何の努力もしないのに自然に妊娠したのでした。

一人目の時とえらい違いです。


三度目の出産も実家のある横浜で迎えます。

5歳の長男、2歳の長女を連れて里帰りです。

またまた計画的に帝王切開になります。

予定された出産日の数日前に父さん立会いのために牧場の仕事は休みをもらって来ました。


産院に来て前回と同じく子どもを連れて手術室に入ります。

今回は子どもが二人います。

帝王切開の手術の立会いに親子3人が入室って・・・・ちょっと(?)・・・・ですよね。

父さんは2歳のきりんを肩車して、5歳の鉄兵を抱っこして入って来ました。

それくらいの高さに上げてやらないと手術台の私の顔は子どもには見えません。

広い手術室の、入り口から一番遠いところに手術台はあります。

そして入り口ドア付近に父子3人が静かに心配そうにこちらを見ているはずです。

少し離れていますけど見えるんでしょうか。

麻酔が効いてきて私はもう身体を動かすことはできません。

先生や助産師さんの話す声は聞こえます。

   ・・・・・・・・・・

産声が聞こえて無事に産まれたようです。

「女の子ですよ、お父さん、アラ、写真撮らないの?」

個人経営の産院ですから、産科の先生はもちろん、助産師さんも前と同じ方です。

助産師さんはベテランで、いかにも「婦長さん」と言う感じの女性です。

「3人目ともなると写真も撮らないのね」

いえいえ、そうじゃないんです。

父さんは二人の子を肩車と抱っこしていてそれだけでもう精一杯。

カメラなんか出す余裕はありません。


3番目の子は奇を衒う(てらう)ことなく「くるみ」という当たり障りのない名前を付けました。

これは私の意見でした。


退院してから約2ヶ月は実家で静養させてもらいました。

夏の暑い時期だったので、赤ちゃんと私と子どもたちは、実家で唯一エアコンのある、二階の7畳ほどの洋間で過ごして泊まっています。

ベビーベッドを置いてそこに産まれたばかりの「くるみ」を寝かせ、休みます。

ヤンチャ盛りの上の二人は静かに赤ちゃんを眺めている・・・・・・・はずはありません。

ベビーベッドの周りをドタバタ、ドタバタ、走り回ります。

「もう、ちょっと、静かにしなさいよ、ベビーベッドの周りを回るんじゃない!」

「キャハハハ」

ドタンバタン。

今度は二人は追いかけっこをしながらベビーベッドの上に上がって1m四方も無い狭いベッドの中で、赤ちゃんの周りを小さな円を描きながらクルクル回り始めました。

「こ、こらあ!!ベビーベッドの中で走るな!!!」

そのうち走っていたきりんがベッドの上でつまずいて倒れました。

「あああっ!赤ちゃんの上に!」

わずかの差で難を逃れた新生児。

「はああ、危なかった」

かわいそうな「くるみちゃん」。

しかし、たくましく育つものです。

一人目の時は、寝かせている間は物音がしないように神経を使って、そおっと歩いたものでした。

「この子が寝ている間にささっと食事を済ませてしまおう」と、音も立てず、タクワンを噛む音にも気を使ったのでした。

途中で目を覚ました気配がすると夫婦二人とも箸が一瞬止まりました。

そしてベビーサークルの中につかまり歩きを始めた子を入れました。

テーブルの上の料理をいたずらされないようにしたのです。

それもいやがってサークルから出してくれ、と言わんばかりに柵を両手でつかみ、動物園のゴリラか何かのようにガタガタ揺すります。

かわいそうになって檻から出してやります。

子どもの代わりにテーブルを、テーブルとほぼ同じ大きさの柵の中に入れて料理を子どものいたずらの手から守ることにします。

「これで坊やは部屋を自由に歩き回れて、しかもテーブルの上のお皿はいじられないで済むわ」

「それはいいけど、柵でテーブル囲っちゃって、オレたちどうやってご飯食べるんだよ」

「うーん、柵の隙間からお箸を突っ込んで」

「こうか?」

「うん、でもすごく食べにくいね」

幼い子が二人も上にいるとそんなことはしていられません。

くるみちゃん、まわりでお兄ちゃんとお姉ちゃんがバタンバタンとプロレスごっこしていても平気でスヤスヤ眠っています。

やはり末っ子は強い。

私の黒いランドセルその2 につづく

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