キャンプの後遺症 その3

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→キャンプの後遺症 その2からつづく




キャンプの後遺症、実は私のマラリアもどきの病気だけではなかったのです。

退院して徐々に体力が回復してきたころのことです。

また懲りずにキャンプの準備が始まりました。

今度は私は参加しません。

行くのは,夏の初めにマイボートで「楽々キャンプ」に行った。O橋君と父さんです。

男二人のキャンプですから荷物は少なくて済みます。

コッヘルやキャンプ用の食器など、かさばる物は持参しなくても向こうにストックしてあるのです。

そうです、エンジンが壊れてそのまま川の中に繋留してあるうちの舟、その舟のキャビンの中にしまってあるのです。

西表の舟のところまでは軽い荷物で行って、そこで荷物を舟からリュックに移すだけでいいのです。

キャンプの好きな男性二人、西表に渡り、川の中の舟の所までワクワクしていったことでしょう。

そして舟のつながれてある場所まで来たとき、二人は我が目を疑ったのでした。

そしてしばらく声も出ず、たじろぎもせず立ち尽くすことになるのでした。

「あ!・・・・・・・・」

「あっ!・・・・・・・」

「ボートが・・・・・・・・・!」

「沈没している・・・・・・・!」

「なんで?・・・・・・・・・」

「どうして?!・・・・・・・」

「・・・・・マングローブだ」

「?は?」

ボートは川の中に入れておいてもらったのですが、そこは川の両側からマングローブが生い茂っていました。

熱帯のジャングルの河口近くによくある、水中から生えている植物です。

幹の下の方にタコ足のように根が広がったおもしろい形をしています。

海に近い河口ですから、満潮の時は海水が上がってきて水位が増え、真水と混ざり合います。

そして干潮の時には水位が下がって岸の近くの川底は干上がります。

マングローブの根元は空中に露出してしまいます。

このマングローブの根っこというのは木のように堅いのです。

根だけでなく、下に落ちて芽が出た種もあります。

この芽も堅く伸びてきて天を向いています。

ボートはこの堅い根や芽の上に乗ってしまったのでした。

おそらく雨水が溜まってずっしり重くなっていたのでしょう。

潮が引いた時、舟の重さでグラスファイバー製の船底はマングローブの根が刺さって穴が開いてしまったのです。

そして次の満潮で水位が上がってくると穴から水が入り、当然ボートは沈んでしまいます。

積んであったキャンプの食器などとともに。

これで仲良し男二人のルンルンキャンプに行くはずだったのに。

もうキャンプに行く気力がすっかり失せて力がなくなってしまいました。

がっかりした気持ちで行く傷心のキャンプというのはどういうものでしょう。

そんな状態でもせっかく準備して行ったのですからキャンプは実行するのです。

使う予定だった食器類は沈んだボートの中なのでどうしようもありません。

幸いO橋君が予備に持っていた1~2人用の小さめのコッヘルの組み合わせがあったのでなんとかなりました。

ボートが沈んで、気持ちも沈んだキャンプでしたが、帰って来てからは、あの沈没したボートをどうやって救出するか、父さんは毎日考えていました。

「舟は石垣島まで曳航して修理屋さんに直してもらうしかないな。エンジンは海水に浸かってしまったのでおそらくもうダメだ。それ以前に沈んだ舟を引き上げて水の上に浮かばせなきゃならないし」

「でも舟底に穴が開いているんでしょ」

「そうなんだよ、その穴を塞がないと浮かばないんだ」

「水中に沈んだままで穴の修理ができる?」

「できないよ、水面に浮かばせた状態じゃないと」

「どうやって浮かばせるの?」

「穴を塞いで」

「どうやって穴を塞ぐの?」

「浮かばせてから」

「どうやって・・・・・・」

と、これじゃ永久に引き上げできません、うちの沈没船.



→キャンプの後遺症 その4につづく


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