赤ちゃん礼讃 その7

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  →赤ちゃん礼讃 その6 からつづく

毎日カウボーイ、じゃなくてカウガールの仕事でクタクタになっていました。

これもクリニックの先生の指示に従っているのです。

治療の一環でなくても牧場の仕事はやってみると心と身体の健康によい気がします。


放牧に出さずに牛舎で飼っている牛が10頭以上います。

それは病気で治療の必要な牛、もうすぐセリ市場に出荷予定の牛、それから種付けをする牛・・・つまり妊娠させる準備をしているメス牛です。

ここの牧場は母牛に子どもを産ませて、その子牛がある程度の大きさになったら出荷して収入にする子牛生産牧場だったのです。

だから何十頭もいる牛のほとんどがメス牛と子牛です。
オス牛は1~2頭もいれば充分。

放牧の100頭ものメス牛にオス牛は1頭だけ、ということもあります。

「わあ、一夫多妻だあ、いいなあ、オレも牛に生まれたかったなあ

などと不謹慎なことを言う男性には説明をしてあげます。

「人間でよかったのかもよ」

「どうして?」

「牛でも産まれてくる赤ちゃんはオスとメスがだいたい半分ずつのはずでしょ?」

「まあ、そうだろうね」

「ということは、100頭のメス牛に1頭だけのオスを入れたら、残りの99頭のオスはどうなると思う?」

「うーん」

「あぶれちゃうでしょ?メスに一生出会えずに・・・」

「肉になっちゃう?・・かわいそうだな」

(アレ、かわいそー ってことは、ご自分は残る1頭の方だと考えていらっしゃる?)

「人間でも結婚相手にきびしい条件出す女性がいるでしょ」

「安定した職業とか?」

「たとえば年収は1000万円以上、学歴は超難関有名大学の卒業、身長は180cm以上、できればイケメンで、家柄は良く、・・・」

「うううう・・・・」

(参ったか!)

「牛なんて肉質、体格、父親、母親の家系を何代もさかのぼって優秀な血筋の血統のものしか子孫を残せないのよ」

「ボクだったら・・」

「それに今は冷凍保存の精液を使って人工授精することの方が多いからオスはメスの数の百分の一も必要もないのよ。1000頭に1頭でも、10000頭に1頭でもいいんだわ」

「ふうん、じゃあ残りの9999頭のオスは・・」

「おとなの牛に成長する前に去勢するの」

「キョ、キョセー?!」

「うん、オスらしい体つきになると肉が固くなっておいしくなくなるから、メスみたいな体にしてメタボみたいに太らせておいしい脂ののった肉にするの」

「・・・やっぱりオレ、人間でいい・・・」


オス牛の話はこの際どうでもいいのです。

今気にしてるのはメス牛が無駄なく妊娠できるか、です。

中には妊娠しにくいメス牛もいます。
ホルモン注射や子宮の消毒とか牛も治療をするのですが。

狭いパドックに閉じ込めて何ヶ月も飼っているのもあまりよくないかと、牛舎横の放牧場に若いメス牛を出してやりました。

若いけどなかなか妊娠しないメス牛。

何ヶ月ぶりかに牛舎の外に出た牛、うれしそうにピョンピョン飛び跳ねて草の上を走っていきます。


その数日後、この牛にも長くなかった発情があって、その後妊娠したのです。

「ふーん、やっぱり外で身体を動かすっていうのが自然でいいんだわ」

人間も同じ生き物ですからそうなのかも知れません。

あやかりたいものです。


赤ちゃん礼讃 その8 につづく

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