赤ちゃん礼賛 その2

人気ブログランキングへ
最新記事がトップに来ています。

最初から読みたい方はここ「キャンプへGOその1」からどうぞ。


赤ちゃん礼賛 その1からつづく

都内の山手線のある駅から遠くない所にそのクリニックはありました。

近くに美術館や外国の大使館もある静かな所です。

ドアを開けるとすぐの待合室は患者さんでいっぱいでした。

でも、今まで通ってきた石垣の産婦人科とは全く雰囲気がちがいました。

田舎と都会のちがいだけではありません。


それは・・・・・・・。



石垣島に限らず普通、産婦人科の患者さんというのは、
妊娠している女性、産まれたばかりの赤ちゃんを抱いた人がほとんどです。

年代も20~30代の人が中心で、診察には幼児もいっしょに連れて来ていることもあります。

診察室はお腹が大きい人、小さい子の声、新生児の声があってにぎやかな感じです。

病院と言えど、病人が集まる他の科とはちがって患者さんは明るい表情です。

婦人科の病気で診察に来る人もありますが、それでも患者さんの半分以上は健康な人です。

石垣のクリニックに不妊治療のために通っていた時には内心肩身の狭い思いをしていたのでした。

小さな島なので産婦人科でも知り合いに会います。

    * * * * * * * *

「あら、ついにお子さんができたの?よかったわねえ 

「いえ、ちがうんです、その反対です」

「え?」

「なかなかできないから検査に来てるんです」

「あ、そうだったの・・・」

急にテンションが下がってしまいます。



もっと気分を害したのは、

「子どもさんは何人いるの?」

「いえ、まだ・・・」

「へえ、結婚して何年も経つでしょ」

ダメじゃないの、がんばりなさいよ」

「はい・・・」


がんばってないわけじゃないんですけどねえ。

さらには、

「ボクなんか、7年間で6名も立て続けに子ども作ったぞ。
アンタ、何やってるんだ、早く作らんとイカンよ


返す言葉が見つかりません。

(家畜じゃないんだから、たくさん産みゃあいいってもんじゃないわよ)

などという失礼な言葉は口が裂けても言えません。ハイ。

本当は、若いのに何人も子どもを育てて生き生きとしている女性などを見ると、

尊敬の念が湧いて来るのでした。

産婦人科に治療に行くたびに疎外感を味わっていたのです。


それが、都内のこのクリニックの待合室に入った途端、不思議な雰囲気の印象に驚きました。

ここは不妊治療専門なので、患者さんは子どものいない人ばかり。

赤ちゃんの泣き声も匂いもありません。

お腹の大きい人もいません。

診察日に連れて来る上の子もいません。

不妊専門のクリニックなので、それは当然なのですが。


待合室は実に静か。

でも普通の病院のように、病気のせいで苦しそうで辛そうな病人たちが順番を待つ、というのでもありません。

患者はだいたいがセンスがよくてちょっと裕福そうに見える、オシャレなミセスたちです。

そのナイスミセスたちは静かにソファに腰掛けてシーンと診察の順番を待っています。


この独特の雰囲気のクリニックに私はこれから何度も通って治療を受けることになるのでした。

赤ちゃん礼賛 その3 につづく


 ↓クリックしてね クリックすると
↓ このブログのランキングが見えます。
     ↓    昨日はコメディ部門3位でした。
     ↓    皆様のクリックで順位が上がります。
   ここ↓       

にほんブログ村 小説ブログ コメディー小説へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

野生児の妻

Author:野生児の妻
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード