ゾンビ売ります


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何頭もヤギを飼っていて子ヤギもたびたび産まれています。

増やして大きくなったら売りに出して家計の足しにする。

・・・・・・・と飼い始めた時はそう思っていました。少なくとも私は。

ですが、子ヤギが産まれて頭数が増えて行っても父さんはなかなか売ろうとしません。

10年経っても2頭しか売っていません。

大きくなって体重も増えてきたのに売らないから、雄ヤギなどヤギどうしが頭突きをして打ち所が悪くて死んでしまったり、充分離して繋いだはずが、互いにロープが絡んで首が絞まってしまう事故があったり、残念なことが多いです。

「だから早く売ればよかったのに。もったいないことをした」

だいたい売らないで世話だけして、何のためにヤギを飼っているんでしょう。

「ヤギ飼ってどうするの?」

「増やすの」

「増やしてどうするの?」

「もっとたくさん増やすの!」

売らないで飼うだけで、可愛がって、ヤギはペットですか。

暇さえあれば放牧のヤギの見回りと、ヤギの喜びそうな桑などの木の枝を取って来てやる。

時にはなついた子ヤギを抱いて草の上で昼寝。

ある日、

「ああ、普通預金の通帳の残高が・・・」

光熱費の引き落としの通帳です。もともと普通預金の通帳には大金を置かない主義です。

定期預金を解約すればいいのですが、それももったいない。

ではヤギを売るか、ということになりました。

今居るヤギで一番体重のありそうなのが例のゾンビです。

「ああ、ゾンビ売りたくないなあ。可愛いのに。よくなついているのに・・・」

でもヤギ料理屋さんに売ることになりました。

「ああ、明日でお別れか」

ドナドナドーナ、ドーナ・・・

と歌ってあげました。

「何それ?」

父さん、ドナドナの歌を知りませんでした。

荷馬車でゴトゴトではなく、車のトランクに載せてブイーンとですが売りに行きました。

子牛なら牛のセリに出せば1頭50万円以上になりますが、ヤギは体重1kg当たり800円が相場です。

ゾンビは体重40kgちょっとなので、3万円余りにしかなりませんでした。

売った翌日も、

「今日はゾンビ、屠殺場に行くんだな・・・」

寂しそうです。

牧場で働いていた時は、毎月のセリに子牛を何頭も出荷して、高く売れると喜んだものでした。

「牛の時とずいぶん違うね」

「だって子牛は翌日に肉になるわけじゃないもん。肥育農家に買われて行って、何年か育てられるんだもの」

それはそうです。でも数年後には牛肉になるんですけどね。

そして、ゾンビを買ってくれたヤギ料理屋さんの店の前を、毎日通って娘を高校に送り迎えしています。

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