カウボーイのお引越し その11

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→カウボーイのお引越し その10からつづく

子どもたちも学校から帰ってからよく働きました。

セメントが固まった後に型枠のコンパネをバールではがしたり、板に打った釘柄おペンチやくぎ抜きで抜いたり、曲がった釘をハンマーで叩いてまっすぐに直したり・・・。

大工仕事の経験の少ない大人よりもハンマー、ペンチの使い方が上手になったかと思えるほどでした。


「お母さん、夕方もっと早くに迎えに来てよ」

「そうだよ、早く帰って勉強したいんだよ」

壁と屋根が出来上がったら、先ず真っ先に運び込むのは子どもたちの勉強机でしょう。

「設計図よりトイレの奥行きを60cmほど広くしたんだけど、いいよな」

「え、ええ、まあ、広くなる分にはいいんじゃない?」

(ふうん、設計図どおりじゃなくていいんだ。)

「なんか初めの設計よりだいぶ広くなってない?」

「せっかく建てるんなら、めいっぱい広くしたいじゃないか」

それはそうですけどね。

「屋根を支える強度を増すためにここに壁を入れてもいいかな」

「いいんじゃないの」

現場での設計変更もありなのでしょう。

建築主がその場にいるんですから。

地面に何か白い紙が落ちています。

「アレ?設計図のコピーだ。風に飛んで落ちてたけど・・・」

「ああ、もういいんだ、それ」

(設計図なくていいのかな。)

地面にコンクリートを流して床を造り、ブロックの壁がある程度できあがると、いよいよ家を作っているんだという実感が湧いてきます。

本当は家じゃなくて農業倉庫ということになっているんですけど。

「床面積、けっこう広いね」

「40坪だからね」

「家の中でローラースケートできそう!」

「自転車も乗り回せるね」

広い住宅に引っ越すのが楽しみになってきました。

「広い」「大きい」とその時は思っていました。

実際、広いです、荷物がなければ。

床もセメント打ちっ放しで土足で上がるようにする予定だったので、家の中で自転車や三輪車に乗って遊ぶのも可能なはずでした。

建築も大詰め、屋根にコンクリートを流し込むための型枠作りは時間がかかります。

ていねいにやらないと流し込んだ生コンの重さに型枠や支えが耐え切れなくなってしまうからです。

屋根を張り出した所が庇になるのですが、

「庇は、設計図では90cmになっているけど、そんなに要らないね」

「ああ、60cmで充分だな」

え?庇が短いと夏は陽が入って暑いのでは?

「そうだ、家が出来上がったら屋根の上にトタンを載せて屋根の日除けと庇にするから、コンクリートの庇は短くていいんだ」

ホントかな。

日曜大工で日除けを一人で作ってくれるのかな?

ちと不安でもありますが・・・。

ここは建築主の言葉を信じることにしましょう。
 

梁は大きく、太い鉄骨を入れます。

生コンを入れる前に「サポート」と呼ばれる鉄の柱を屋根の下に数mおきに何本も入れておきます。

このサポートもレンタルです。

屋根のコンクリートが固まるまではめておくのです。

電気の配線も始まります。

今までは電動ドリルや電動高速カッターなど、電気が必要な時もありましたが、発電機を使って自家発電していました。

建築が完成する頃には電柱を立てて正式に電気を引く工事をします。

室内の配線は電気屋さんにお願いします。

丈夫なパイプの中に電線を入れて、屋根の厚いコンクリートの中に埋めるというわけです。

電気配線の準備もできて、そしていよいよ屋根の生コン注入です。

この時に天井の梁も、部屋の境目にある柱の何本かも、同時に生コンを入れて固めます。

それがいわゆる棟上(むねあげ)で、一応大まかな家作りの大工仕事が終わります。

棟上が無事に行われたら、もう建築は九割完成したも同じです

その後は外壁の塗装、ドアや窓の取り付けをアルミサッシ屋さんにやってもらって、完成になります。

内装はしなくても使えます。

棟上の日は近所の人が何人も手伝いに来てくれます。

この日が上棟式になるのです。

この日はご近所の人達を呼んでお祝いをするのでその準備も必要になるのです。





→カウボーイのお引越し その12につづく


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