カウボーイのお引越し その10

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→カウボーイのお引越し その9からつづく


柱の骨組みができて土台の骨組みと組み合わせて立ち上げます。

柱は垂直になるように正確に測ります。

それには水準器という道具を使います。

丈夫で厚い大きな板状のモノサシみたいな形です。

厚さ3cm以上ある板の中に色のついた液体の入った小さなシリンダーのような物がはめ込まれてあります。

密閉されたシリンダーの中には少しだけ空気が入っています。

その空気の粒が、泡というか透明の玉のように液体の中を泳ぎます。

水準器をちょっとだけ傾けると、わずかでも高い位置に空気は行こうとして動き出します。

完全に水平に置かないと空気の粒はシリンダーの中央の位置に止まってくれません。

なあるほど、こうやって水平、垂直を取るのか。

いろいろと勉強になるのです。

水準器 ↑水準器

ミキサー車で生コンを入れてもらい、一日経って乾いて固まると、丈夫な、コンクリートの土台から柱の骨組みが生えているように見えます。

高さが加わって、作業は立体的になりました。

高い所で仕事をするので足場が必要になりました。

足場用の鉄の組み立ての板はレンタルです。

柱の骨組みにコンパネで型枠をします。

また生コンミキサー車を呼びます。

翌日にはコンクリート製の柱が青空に向かって垂直に伸びていました。

「パルテノン神殿みたい」

「あれは円筒形の柱だろ」

「だって柱だけが何本も建ってるから」

「それにパルテノン神殿、ってあれ、遺跡じゃん」

新築の家を作ってるのに遺跡はないでしょう。

とにかく、ここまで出来上がるとなんとなく完成した家の形が想像できます。


「ここが浴室になるんだ。ここが台所で、料理して、運んでこの辺で食事する、と、・・・ウフフフフ・・・」

「何を楽しそうにニヤニヤして歩いてるんだよ、おい、下を見て歩けよ。その板踏むなよ」

自分たちで家を作るのは楽しいものです。

次は壁作りです。

床、壁、柱、屋根と全てコンクリート流し込みにすると材料費が高額になってしまうので、壁はブロックにします。

レンガのようにただ積んだだけでは弱くなってしまうので間に鉄筋を入れます。

ブロックには大きな穴が開いています。

この穴の位置に合うように鉄筋を土台に垂直に挿します。

これに上からブロックの穴を通して積んで行きます。

一段積む毎にブロックとブロックの隙間にセメントを塗って糊の代わりにしてくっつけます。

一段ブロック積んで、セメント塗って、また一段ブロック積んで、の繰り返し。

数段毎には横にも鉄筋を入れます。

踏み台に乗って高い位置からブロックを入れて下までゆっくり下ろします。

上半身と膝の屈伸を一度にやっているようで、いい運動です。

こういう作業は人手が要るので、荷物詰めの方はちょっと置いといて私も現場組に参加します。

「ヒェ~~~、一日中やって腰が痛いよー、まだ半分以上残ってるよね」

「二割くらいしか進んでないよ」

形はシンプルでも広く住みたいと大きめに設計したので、壁の面積も大きくなりました。

壁のブロック積みに何日もかかりました。

窓の部分は寸法を測って四角くおかないといけません。

そうしないと窓のない家になってしまいます。

壁ができたら、次は天井の型枠を作って一気に生コンを流し込むのです。

その後、ドアと窓が入ったらすぐに荷物運び、引越しを始めることになっています。

牧場の家も早く出ないといけません。

もう頻繁に立ち退きの催促が来ていたのです。

いつ引越しが始まってもいいように荷物のまとめも準備しておく必要にせまられています。

私は現場組からまた荷物詰の孤独な作業に移りました。

家が出来上がるのと荷物のまとめが終わるのとどちらが先かというところです。



→カウボーイのお引越し その11につづく


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