カウボーイのお引越し その5

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カウボーイのお引越し その4からつづく


自分で家を作るとは言え、私たちはまったくの素人です。

「建物は作ったことはあるぞ、・・・小さいけど。

「半坪のトイレじゃないの」

「建物は建物だ」

「1人で作ったの?」

「いや、。・・・みんなで作った・・・のを・・・手伝って・・・

まあ、見るだけでも建て方を学んだわけですから。

先ずは家を作ったことのある村の先輩にお願いに行きます。

建設業の人に任せるのではなく、自分たち家族も働いて家造りをするからです。

この先輩は自分の家を作っただけでなく、建設の会社の仕事も雇われてしたことがあるので建て方の基本はよく知っているはずです。

プロの大工さんに頼んだ方がいいんじゃないかと、遠慮されていましたが、お願いして指導してもらっての手作り住宅を選びました。

設計だけは街の本職の設計士さんにお願いしました。

設計図は描いてもらいましたが、内容は施工主の希望が中心です。

「この土地の形からして、東西に細長い建物になるな」

「どうせ作るならできるだけ広い家にしたいな」

「ドアも大きく、窓も広くたくさん付けたいな。風をいっぱい入れて涼しくすごしたいし」

「中央部は食事する所にして、子どもたちの部屋はその両側がいいかな」

「台所や風呂場の水回りは南がいいんだって」

「誰がそう言った?」

「風水で・・・」

「何だ、そりゃ?」

今振り返ると、自分で青写真を描いていたこの時が、夢があって一番楽しい時でもあったと思います。

ノートに描いた大まかな図を持って行って、設計士さんに細かい設計図を引いてもらいました。

いよいよ着工です。

先ずは土台作り。

土台はコンクリートを平らに流し込んで作りますが、その流し込むための広く浅い穴を掘ります。

もちろん人間がスコップで掘るのではなく、小型のパワーショベルを使います。

一般にミニユンボと呼ばれている、乗用車より少し大きいくらいのパワーショベルです。

これは自前です。

家も作るし、これからは農業をするにも機械が必要になるからと、中古のものを買いました。

このミニユンボを探してくれたのが、以前牧場にいたことのあるキャンパーの人。

キャンパーネーム「隊長」です。


今はキャンパーではなく、本土で中古の重機や車を扱う仕事に就いています。

「ミニユンボは貨物船で送ってもらうことになりましたから」

「すっかりお世話になったね。金額もずいぶん安くしてくれたんだね」

「送る前にきれいに塗装し直してくれることになっています」

「ありがとう、きれいなのが使えてうれしいよ」

「ついでに名前を入れられるけど、どうしますか?」

「車体に○○(彼の苗字)丸と入れてくれ」

「えっ?!僕の名前ですか?そんな、恥ずかしいなあ」

「いやいや、アンタが尽力してくれた記念だからさ」

そして、届けられたミニユンボは、サンゴ礁と同じコバルトブルーでした。

車体には、彼の名前ではなく、うちの長男の名を使って、「鉄兵丸」と大きく黒い字で書かれてあります。

「届いたよ、ありがとう。でも何で『鉄兵丸』なの?」

「いやあ、自分の名前を入れるなんてそんなのやっぱりできないですよ。それで鉄兵君の名前を入れました」

この「鉄兵丸」は家の建築中はもちろん、牧場の荷物運びや引っ越してからの畑仕事などで大活躍でした。

測量した地面に土台用の穴を「鉄兵丸」を使って掘っていきます。

人間が手で掘ることを思ったら何十倍もの力と速さでガガガーと固い土を削っていきます。

頼もしいです、鉄兵丸。


→カウボーイのお引越し その6につづく

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