大蛇がそばに
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先日の夜、家のすぐ脇で車の移動をしていた父さん、大きなハブを見つけました。
すかさず車に積んであった鎌で取り押さえて捕まえましたが、さてどうしよう。
昔からハブは高く売れるので捕まえても殺しません。
瓶などの丈夫な入れ物に入れて置きます。
「おーい、なんか、ハブを入れる入れ物ないか?」
「これは?」
空の一升瓶を持って行きましたが、
「入らないよ」
見ると頭も胴体も一升瓶の口には入らない太さの大きなハブ。
「ゲーッ!大きなハブ!」
直径5cm以上はあるでしょうか。長さも1mくらい。
こんな大きなハブが家の周りにうろついていたんですね。
我が家の庭は、夜はカエルの合唱、ネズミも歩きまわっています。
そういうものをエサにしているハブが居てもおかしくはないです。
夜行性のハブ、昼の間は草むらや岩の陰に潜んでいて、夜になったらエサを求めて這い出して来るのでしょう。
夜は街灯もない家の外を歩くときは必ず懐中電灯で足元を照らしますが、あらためて注意しないと、と再認識。
「入れ物ないかあ?」
あれこれ探して見つけたのが水を入れるプラスティックの10ℓほどのタンク。
口も直径5cm以上あります。これなら大きなハブも入ります。
それでも胴体の太い部分を通すのに苦労しました。
ふたり掛かりで何とか押し込んで入ったと同時に間髪入れずに素早く蓋をします。
ああ、咬まれなくてよかった!

さて、蓋をしたものの、ギュウギュウに締めたら蛇も呼吸するわけですから窒息してしまいます。
かと言って、緩めにしたら逃げる可能性もあります。
空気は出入りできてハブが逃げない程度の締め方で蓋をすることにしてその日は室内に置きました。
大蛇と同じ部屋で寝るのは気持ちいい物ではありません。
朝起きて、もし逃げていたら室内のどこか、荷物の後ろなどに隠れているということですから、たまったものではありません。
入れ物ごと外に置いた方がましという気もします。
外で逃げても家の周りに居るのはいやですが、室内で逃げられるよりはまだいいです。
翌日、中途半端な締め方の蓋はやめて、丈夫なネットを何重にも入れ物の口にかぶせて、それをタイヤチューブを細く切って作ったゴムひもでぐるぐる巻きに縛ってハブが呼吸できるようにしました。
たぶん、これで逃げないでしょう、たぶんですが。
外に置きたいところですが、夜行性のハブは日に当たると死んでしまいます。
それに入れ物の口はネットですから雨が入るとハブが溺れてしまう可能性がある、ということで、翌日も室内に。
早く売ってしまった方がいいと思うのですが、どこで買ってくれるのかわかりません。
以前は観光客相手にハブとマングースの闘うショーをやっていた所があって、いくらでも買い取ってくれました。
その後、動物愛護の観点からでしょうか、ショーはやらなくなって、買い取りもしなくなりました。
知り合いに聞いても買い取りする人の連絡先はわかりません。
「ハブ、どうするの?」
「とりあえずは飼っておく」
「買い手が見つからなかったら?」
「死ぬまで飼う」
昔、庭で見つけた小動物、爬虫類か昆虫か何か忘れましたが、娘たちが飼うと言ってカゴに入れていました。
「かわいそうだから逃がしなさい。どうせ世話できないんだから」
「世話するよ、死ぬまで飼う」
と約束しましたが、エサを忘れたのか、死んでしまいました。
「ホラ、言ったじゃないの!」
「だから、死ぬまで飼ったじゃん」
死ぬまで飼うってそういう意味か?ちょっと違う気がするけど。
しばらくは一日に何度も逃げてないか覘いて見ましたが、1週間後についにハブは入れ物ごと外に出され、上から古い鍋をスッポリかぶせられました。
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