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登山は半分で・・・


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登山始まって2日目、見晴らしのいい場所でやっと電波が届いたのか、メールが来ました。

「コンロが壊れたので予定変更します」という短いメール。

出発前にコンロの試運転中にちょっと調子悪くて、

「熊よりコンロの調子が心配だなあ」

「コンロ壊れたらご飯作れないね。そしたらすぐ下山?」

「いや、行動食のクッキー食べて行かれる所まで行くよ」

と言っていたのでした。

夕方、というか午後遅くにはテントを張って夕飯の準備、明るいうちに食べて片付けもします。そして昼ごはんは米を炊いたりする時間はないのでちょっと休憩しながらクッキーやチョコレートなどを食べて水を飲む。これが行動食。

少なくとも18日間分以上の行動食は持っているのでしばらくはコンロ使えなくても何とかなるでしょう。

そして、その2日後、またメール。森の中や谷筋を歩いたりテント張ったりしている間は電波が届きません。

頂上近く高い所に来てメールのやり取りができます。

「父さんの靴がワニになり、予備靴も数時間でワニになり私の予備靴(ピカピカの体育館シューズ)を借りる。コンロは壊れるし、クッキーは灯油臭いし、全然予定通りじゃない(笑)」

靴底が剥がれてパコパコしてワニの口のようになってしまって、そのままでは登山続けられなくなったとということです。

クッキーを食べてはいますが、コンロの灯油の臭いが付いて、灯油臭いクッキーになってしまったようです。

登山計画の半分も行って無い頃、こちらでもアクシデントが。

父さんのお母さん(97歳)が脳梗塞で倒れて救急車で病院に運ばれたのです。

これは大変!とメールを打ちましたが返信がありません。

翌朝やっと返信。

「下山するにも、今から一つ山を越えないと行けないから、下山には2日くらいかかる」

おばあちゃん、危険な状態、間に合うでしょうか。

結局二人で頑張って山を越え、下山のめどが立ちました。

林道まで下ったら、またまた、ここで、登山開始の時にお世話になったO橋さんに林道入り口の駐車場にお迎えに来てもらうことになりました。

自宅から数時間かけて林道まで、また数時間かけて名古屋まで送ってもらいました。ありがたいことです。

おかげ様で父さんは、2日後には関空経由で石垣に着いて、登山の恰好のまま、病院に駆けつけられました。

おばあちゃんは、容体は落ち着いて眠っています。

おばあちゃんの顔を見て安心して、登山の話をポツポツ聞けました。

こちらから毎日送った天気予報、降水確率のメールは数日に一度しか見られず、朝の空模様で判断してテントを畳んだそうです。

毎日天気が悪く、1日中テントで寝ていた日もあり、もし、おばあちゃんの入院が無くても全山縦走は無理だったでしょう。

コンロは3日に一度くらいは風のない森の中で工夫して使えて、その時にまとめて炊けるだけ米を炊いて、ご飯を持ち歩いたそうです。

豚肉と野菜を油で固めた「ペミカン」、豚汁やカレースープで食べたけど、常温で持ち歩いたためか、少し酸っぱくなって、父さんは食べたけど、娘の方はご飯にふりかけだったそうです。

2700〜3000mでは夏と言っても5~10℃になって、手がかじかんで紐が結べないくらいだったようです。

よくまあ、あんな薄い夏用の寝袋で寝られたもんです。

結論:61歳の父さんと、華奢な娘とだけでは南アルプス縦走は無理!

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熊と闘えるか


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南アルプス縦走登山、いよいよ始まりました。

昨日、山登りの恰好のまま、父さんは飛行機に乗って行きました。

夕方には名古屋の息子の部屋で福島からバスを乗り継いで来た娘と合流。登山の持ち物の分担、準備をします。

ここでもう一人合流するのはO橋さん。彼の車で登山口に行くバスの停留所まで連れて行ってもらうことになっています。

それだけではなく、18泊分の荷物の内、一部を持って途中で立ち寄る予定の山小屋に運んでおいてくれるのです。

デポ(デポジット)と言って前もって山小屋に預かってもらい、数日後に山小屋に着いて受け取るまで保管しておいてもらいます。

18日分の食糧、炊事の燃料の全部を持っての登山は体力的に無理。現役山岳部の時ならできたんでしょうが、高齢者になって、半年くらいのトレーニングでは追いつきません。

始めはデポは1日かけて自分で行くつもりでした。でも娘の大学の集中講義が8月末に始まるということがわかり、日程からして、1日の余裕もないことになったのです。デポは登山初日に誰かにお願いするしかない!

車を出してくれるO橋さんが引き受けてくれました。デポは12kg以上で、ふもとから山小屋まで徒歩で山道4時間くらいかかるんじゃないでしょうか。よく引き受けてくれました。

O橋さんはデポだけやってくれて、あとは登山には参加せずに帰ります。

米などの食糧、テント、寝袋、等等々、相当な荷物。大丈夫でしょうか?途中で無理と思ったらリタイアして下山すれば済むことですが。

もっと心配なのは熊に遭遇しないかということです。

夏休みで大勢が登山道を歩いているでしょうから熊も人の多い所には来ないでしょうが、登山道をちょっと離れて張るテントでは?

「熊が心配だわよ」

「熊に遭ったら闘うしかない!」

「だって武器もってないじゃん。銛でも持って歩くつもり?」

「ナイフがある」

「ナイフじゃダメでしょ、闘えないでしょ」

「ナイフを長い棒の先に付けてタイヤチューブを細く切ったゴムの紐で縛って武器にして闘う」

「そんな馬鹿な・・・」

「闘うしかないよ」

案外、本気かも知れません。とにかく無事に帰還してくれることだけ祈ります。

山の中はケイタイの電波も届かない所が多いようなので、安否確認も毎日というわけにいきません。

届いても届かなくても、一応、翌日の降水確率だけはメールすることになっています。

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