無人海岸 大キャンプ その4


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リーダーのケイタイに続いて、しんちゃんのケイタイも使えなくなってしまいました。

O橋さんは、出発前にS社はヌバンではエリア外であることを予測して、もう1台D社のも持参していましたが、D社の物もアンテナ圏外です。

南に開いたクーラ海岸では電波は届きます。南のずっと先に波照間島の島影が見えます。

この波照間島の中継基地を使って電波が届けられるようです。

連絡がないまま、何も知らない私は、石垣の自宅からせっせと天気予報やオリンピックの結果を送信していました。

返信がパタッと来なくなったので変だな、とは思いましたが。

翌日、突然O橋さんから電話。

この電話でヌバンにいる人たちとは連絡が全くできないことを始めて知りました。

「ところで、O橋さんは今、どこから電話してるの?」

「ヌバンから40分くらい南に歩いて岬を回り、南に波照間島が見える所まで来て、スイッチを入れてみました」

ご苦労様なことです。

「船長には連絡しておきましたよ。天気も安定してるし、台風も発生していないし、予定の日に迎えに来てくれるそうです。時間は3時か5時の間としかわかりませんが」

「わかりました。明日またここに来て昼12時に電話します。ああ、日陰がないからクラクラする」

またもと来た道を歩いて帰ったようです。

その頃でしょうか、孤立したヌバン浜の近くにダイビング船が来ました。

観光客を乗せてきれいな海に来てダイビングをして、日帰りで石垣島に戻ります。

昼食はお弁当を積んで来ることもありますが、このダイビング船は調理できるキッチンが付いているらしく、船で昼ご飯を作っているようです。

昼ごはんを準備する間、お客さんは小さなジェットボートで無人の海岸まで来て、上陸して気分転換。

正確に言うと無人海岸ではありませんね。キャンプしている人たちが居たわけですから。

「無人島に住んでいる人」みたいなものです。人が住んだら無人島じゃないです。


携帯を持っていそうな観光客が来たというので、待ってましたと立ち上がるキャンプの人たち。

遊び気分できれいな砂浜に上陸した観光客の人は、バラバラと駆け寄って自分たちを取り囲むように集まった原住民を見て何事かと思ったでしょう。

事情を話して、石垣にいる私の携帯に電話をしてくれるようにお願いしたそうです。

これも事前に知らされていなかったので、2日後に知らない人から電話が来て面喰いました。

「無人島でお宅の旦那さんと知り合った者ですが、・・・」と。迎えの船が遅れないように船長に頼んでくれという内容の伝言でした。

ケイタイは電池切れと水濡れには要注意ですね。

薪を集めて狼煙と言う手もありますが、たとえ煙を上げてもこちらからは見えません。

石垣島の西側に西表島があり、西表島の西のはずれの方がキャンプ地です。山に阻まれて見えるはずがありません。


帰宅予定の前日の昼にO橋さんと、最後のご苦労な電話連絡があり、以降は船が迎えに行くまで連絡がつきません。

当日は船長から「少し迎えが早くなります。1時頃になります。」

2時間も早くなりましたが、連絡のしようがありません。まあ、急いで支度してもらいましょう。

みなさんだいぶ日焼けして帰って来ました。

特に男性はひげが伸びていかにも無人島にいたように見えます。

無事に帰って来ることができて何よりです。

夕飯に準備した豆腐やキャベツ炒め、ゴーヤチャンプルなど出すとあっという間になくなります。

そして翌日、飛行機に乗って帰る人は予定通り帰れました。

ちなみに、1週間後、ケイタイは自然乾燥して復活しました。しんちゃんのケイタイも復活したと連絡もらいました。

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無人海岸 大キャンプ その3


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さて、予定外に全員が砂浜のヌバン浜に上陸しました。

氷や冷たいビール、ジュースをぎっしり詰めた大きなアイスボックスも、運びましたから、みんなで冷たい飲み物が飲めます。

無人海岸で冷たいビールやジュースなんて贅沢ですねえ。

昼は水汲みや薪集め、夜は海岸を歩いてウミガメの産卵の見回り。

誰か代表が夜の海岸を端から端まで静かに歩き、カメが産卵に上がって来たらキャンプ地のみんなを呼びに行って産卵を観察します。

潮の加減でカメが上がって来る可能性があるのは初めの数日ですが、結局5日間連続で上がったそうです。

カメの産卵の観察に堪能したら、少し遠いけど、4時間位歩いて隣の岩小屋のあるクーラ海岸まで移動する計画でした。

しかし、初めの計画と違ってすごい荷物といっしょにヌバン浜に上陸してしまいました。これを全部持って全員で移動しなければなりません。

小4の子どもも居ます。そして船でなければ運べない大きなアイスボックスや発泡スチロールの箱9個。

発泡スチロールの箱には13日間の米、調味料などの食糧が入っています。

その他に魚を獲る銛や大きな網もあります。網は畳んでもリュックにいっぱいになるほど大きいのです。

これらの荷物は手漕ぎボートに積んで、それを引っ張りながら腰の深さ程の海を歩いて移動することになります。

荷物が無くても4時間は掛かるのではないでしょうか。

ついにクーラに移動するのは諦めて最後まで全員でヌバン浜に留まることにしました。

岩海岸ではないヌバンでは楽しみにしていたイセエビや大物の魚は獲れません。

でもそれなりにまあまあの数の魚が獲れて全員が食べるには何とか間に合いました。

キャンプ開始して9日目のことです。

携帯を乾電池で充電中に、降ってきた雨に濡らして使えなくなってしまいました。

携帯(スマホ)を持っている人はあと二人います。O橋さんと、しんちゃんです。

まあ、1台壊れてもあと2台あるから何とかなると思うでしょうが、O橋さんのスマホはS社のものでヌバン浜では電波が届きません。うちのと、しんちゃんのはA社なので電波が入っていました。

リーダーのケイタイが使えなくなったので、あとはしんちゃんのケイタイが頼り。それがもしトラブルで使えなくなったらもう連絡のしようがありません。
万一の時の事を考えて、しんちゃんのケイタイからメールをして来ました。

迎えの船の事です。

石垣に戻ってからは、その翌日の飛行機でO橋さん親子としんちゃんは帰ります。変更できない航空券だし、特にO橋さんは仕事があるので飛行機に乗り遅れるわけには行きません。

波が高いとか台風が近づいているとかの理由で船が出せないかも知れないという時には、延長はできないから前倒しで迎えに来てほしいと船長に伝えてくれということです。

そしてその2日後、しんちゃんのケイタイもなぜか作動しなくなってしまいました。

これでヌバン浜との交信は完全に途絶えます。

(またまたまた続きは次回)

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無人海岸 大キャンプ その2


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ちょっと波が高くて、チャーター漁船が出航できるかどうかギリギリまで心配していました。

船長からGOサインが出て喜んで船着き場に向かったのでした。

出航してからのことは、後で聞いたことです。私はキャンプに参加していませんから。

キャンプの予定地は2か所あります。

クーラ海岸という岩場の海岸。もう一つはヌバン浜という砂浜の海岸。

どちらも無人の海岸で道はありません。

近くの村から船で行くか、海岸伝いに歩くか、潮が引いて海面から露出したリーフの上を、潮が満ちて来る前に急いで歩くかです。

クーラには海岸から少し高くなった所に天然の岩の洞窟(そんなに深くない)になっている場所があり、雨でも快適に寝られるし、日中も日陰で快適。近くに汲みやすい水場もあるので便利。

ヌバンは砂浜で日陰はありません。タープを張って日よけを作らないと人間は干物になります。水場はあるにはありますが、チョロチョロという感じで、入れ物に受けてペットボトルか何かに入れて運びます。ちょっと不便。

クーラの方が魚もよく獲れて快適そうです。でもヌバンにも行きたかった理由がありました。

ウミガメの産卵を見ることです。

季節と潮の状態から、ヌバン浜にはウミガメが産卵に来る可能性が高いのです

クーラは砂浜ではないのでカメは産卵に上がってきません。

特にO橋さんは小4の息子さんにカメの産卵を見せてその感動を味わってほしいという思いがあったようです。

始めは、ヌバン組とクーラ組の2班に分かれて上陸して、ヌバン組は3日間カメの産卵を観察し、その後はクーラのベースキャンプに合流するという計画でした。

大きなアイスボックスやメインの荷物はクーラのベースキャンプに置いて。


チャーター船が西表島に近づくと思ったより波が高かったのでした。

ヌバンの方は風向きの違いで船は浜辺近くまで行かれました。そこでヌバンのカメ観察チームとその荷物を手漕ぎボートで浜まで運び、次に残りのほとんどの荷物とクーラチームの人間を乗せたチャーター船は岬を回って隣の岩海岸のクーラへ移動。

クーラは南向きの海岸でこの日の風向きでは波が高くて少し危険。

一度は手漕ぎボートに一部荷物を積んで岸に運びましたが、泳ぎの得意でない「しんちゃん」(私の従妹の息子)がいるし、大きなアイスボックスなど、運んでいる時にボートがひっくり返ったら回収できなくなります。

クーラに上陸は諦めて漁船に戻り、大多数の荷物とともにヌバンに送ってもらうことにしました。

こうして薄暗くなる頃にヌバン浜に全員上陸しました。

この日はもう暗いので水場も探せず、料理は無理。懐中電灯の明かりを頼りに寝床だけ準備します。

夕飯は、私と従妹が大量に作って持たせた梅干しオニギリで済ませたそうです。

(この続きは次回)


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無人海岸 大キャンプ


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ブログ更新を2か月も放置してしまいました。

娘の夏休みの上京とその準備、大キャンプ、そして今年は千客万来。その準備ですっごく忙しかったのでした。


西表島の無人海岸での12泊13日の大キャンプ、実行しました。私は留守番ですが。

春に東京―福島―名古屋の引っ越しをしてくれた愛知のO橋さんとその息子(小4)、埼玉の私の従妹の息子(中3)、娘、キャンプリーダーである父さん。

年賀状でキャンプ参加を呼びかけ、春から計画を立てていました。


米、野菜、調味料を発泡スチロールに詰めて、大きなアイスボックスにブロック氷とジュース、ビールを入れて、これを港まで車で運ぶ。家に置いてあってしばらく使ってなかった手漕ぎボートも港に運びます。

軽トラが無いので大きな荷物もうちの乗用車に積みます。

アイスボックスは乗用車の後部座席、各人のリュックや荷物の発泡スチロール9箱はトランクやアイスボックスの上、助手席に一人、後部座席の隙間に一人乗ります。魚を獲る銛などは乗っている人が何とか手で持ちます。

手漕ぎボートは車の屋根の上に載せてロープで縛ります。

始めはこれに私は反対しました。

だいたい、今の黒いコルサの屋根がボロボロになって雨漏りして、修理してみっともないことになったのも、数年前にボートを屋根の上に直に積んで運び、小さな傷が付いたのがきっかけでした。
ちいさな傷も塗料が剥げればそこから錆が始まり、穴が空きボロボロになって来るのです。

そこで、今回はもう一台ある乗用車、日産のプリメーラの屋根に古い布団と毛布を敷き、その上にボートを載せて縛りました。

プリメーラは古いけど屋根にはまだ穴はないのです。

そして残りの人間はもう一台の乗用車、コルサにぎゅうぎゅうに乗り、チャーター船の待つ漁港へ。

30分かけて走り、荷物をチャーターした漁船に積んで人間も乗り、西表へ。

空になった2台の車は、見送った従妹と私で運転して帰ります。

従妹は仕事があるので13日間も休みが取れません。中3の息子をキャンプに送り出し、本人は石垣に5泊だけして観光して帰りました。

さて従妹が居る間はいっしょにホテルのランチブッフェに行ったり久々に島の観光地に行ったりしました。

彼女が帰ってからは一人で犬、ヤギ、ニワトリの世話で過ごす毎日です。

夜は定期交信の午後9時までに、翌日の天気予報をメールするのです。

降水確率、風向き、波の高さ、台風情報、を送信。

キャンプでは電池節約のためいつもはケイタイのスイッチはOFF。定期交信と必要な時だけONにします。

天気予報ともう一つ知りたがりそうな情報も。

オリンピックの日本選手の活躍のようすです。

キャンプとリオ・オリンピック開催日がちょうど重なっています。

後で聞きましたが日本人選手が取ったメダルの報告の読み上げにキャンプの人たち沸いていたそうで。

行った日は思ったより波が高く、予定の海岸には上陸できなかったことなど、後で聞かされるのですが、何かあれば携帯を持っている人が3人もいるから何とかなるだろう、と軽く考えていました。

それは甘い考えでした。

続きはまた。

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