昭和のお弁当

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先週、小中学校の体育館で地域の人を呼んでの集会があったので行って来ました。
子供たちとゲームをしたり、いっしょにおやつを食べたりして楽しく過ごす企画です。
体育館の壁際の展示コーナーに、何日か前の研究発表で使われた掲示物があったので見入ってしまいました。
子どもたちの手作り弁当の写真です。
思い出しました。2ヶ月ほど前、学校から「お弁当大作戦」という行事をします!というお知らせが来ました。
いつもは調理員さんが作ってくれる給食を食べていますが、たまには子どもたちが自分でお弁当を作って持参して、料理を作ることの大変さを知り、感謝する心を持ちましょう、という目的です。
親にも協力してもらわないといけないので、事前に保護者が集められて説明を受けました。
ヘタでも時間がかかってもいいから子ども自身で作らせるそうです。
何日も前からメニューを考え、材料を書き出し、当日は早起きして作る。親はそばで見守るだけ。
普段から何も料理をしない子たちにできるんでしょうか??
校長「・・・というわけで、ご苦労とは思いますが、子どもたちが自分の力でできるようにご協力下さい」
と言われましても・・・お母さん方はあまりうれしそうな顔の人はいません。
そりゃそうです。いつもぎりぎりにしか起きないのに1時間も早く起きられるでしょうか?
それに朝の忙しい時に台所を占領されたり、子どもにウロチョロされたらハッキリ言って迷惑です。
隣にいた小4の男子のお母さんに話しかけます。
「ねえ、ねえ、朝お弁当を子どもに作らせる?できる?」
「困ったわねえ、前の晩に作らせて、朝になったらチーンでいいわ」
このお母さんは小4の上に高校生のお姉ちゃんがいます。朝は高校に送って行くし、自身もお勤めに行きます。
「そうよね、前の晩に作って冷蔵庫に入れとけばいいわね」
そして、数週間後。
その日、なんと私はお弁当の日だということをすっかり忘れていました。前の晩も作らせるということも頭にありませんでした。
当日の朝、いつものようにギリギリに起きてきた次女、
「ねえ、お母さん、今日はお弁当の日・・・」
「え?ええっ!」
もう後5分で出かけないと遅刻です。
自分で作らせる時間なんかありません。
「ああ、もう仕方がない、これを詰めとけぇ!」
長女は毎日弁当持参で高校に行きます。この日も私は早起きしておかずを作って長女には弁当を作ってやりました。
「お姉ちゃんのお弁当のおかずが残ってる、これを詰めればいい」
弁当箱に入れるくらいは自分でさせたかったのですが、なにしろ遅刻ぎりぎりに起きてくるからそんな時間もありません。
慌てて私が弁当箱に詰めて布で包んで「ハイッ!」間に合った。
ブロッコリーの茹でたのと、肉じゃが、鶏肉の辛子焼き。おかずはこれだけ。
栄養的には不足はないでしょうが、すごく地味。
黄色い卵焼き、赤いミニトマトなどあれば色彩豊かでおいしそうに見えたでしょうが、そんなもの用意する時間はありません。
帰宅後、
「みんなお弁当作ってきた?自分で?」
「うん、けっこういろいろおかずがんばって作ってたよ」
そうか、小学生もがんばって早起きして作ったのか。
そして、その弁当の写真が研究授業に使われて発表されていたのです。掲示はまだ撤去されていなかったのでした。
料理初心者の小学生が作ったとは思えないくらいカラフルでおいしそうなお弁当。
これがそうです。



そして次女の弁当も写真がありました。
こんなです。

長女にもよく言われます。食べるとおいしいけど、見た目が「昭和のお弁当」。
ついでに、そこにあったある日の給食の写真。

オムライスに調理員さんが一人ひとりケチャップで名前を書いてくれています。小規模校だからこそできる手作り給食ですね。調理員さんいつもありがとう。
卒業まであとわずか。娘が給食を食べられるのも残すところ数回。

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