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沖縄ー東京5000円の旅

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またブログ更新の間が空いてしまいました。

東京に行っていたものですから。

横浜の実家の高齢の母の見舞いと通院の手伝い、それと、ついでに東京の大学に行っている息子の顔を見に、です。

最近は飛行機も昔に比べるとずいぶんと安くなりました。

今回は那覇ー東京間は現在一番安いJetstarを使いました。

那覇から東京(成田ですが)まで往きは8990円、帰りは5490円という安さ。

往きももっと安い日もありましたが、出発の10日ほど前に急に行く日を決めて予約したのでこういう値段になってしまいました。

これより安い便は先の日付になってしまい、母の入院予定の日に間に合わないので仕方なく8990円でも買いました。

2週間以上前に予約すれば、東京ー那覇が最安値4990円という便も取れたかもしれません。

石垣ー那覇間はANAを使いました。これは間際に予約したのでは安い切符はありません。

「アイきっぷ」というのを使います。

以前は離島割引という名前でした。

事前に市役所に行って登録しておくと、離島に住民票のある人は離島発着の便が安く買えます。

当日でも買えるし、予約変更もOK、キャンセル料も取らない。(手数料は取る)

アイきっぷの石垣ー那覇間は9400円。これはANAもJTAも同じ。

普通なら3日前までの予約の「特割」でも16300円、割引無しなら23000円もしますからかなりお得。

このアイきっぷの石垣ー那覇より、那覇ー東京の方がさらに安い。


安い航空会社の飛行機は古くて狭くて汚いか?と思いがちですが、そんなことはありません。

搭乗してみれば座席もきれい、飛び方も既存の航空会社の飛行機と変わった様子は感じません。

別に乱暴な操縦なわけでもなく、スピードがえらく遅いというわけでもない。

ただし、サービスの違いがあります。

たとえば、預ける手荷物ははじめから有料。

私は預け荷物なしで小型のリュックに荷物をぎゅうぎゅうに詰め込んで機内持ち込みにしました。

機内では飲み物のサービスはない。

飲み物や軽食が欲しい人は有料。

他にも、音楽を聴くヘッドフォンがない。

座席の背もたれのポケットに入っている小さな防水紙のゴミ袋には大手航空会社のような社名のロゴの印刷はない。白い無地の安っぽいゴミ袋。

つまり機内の高級な無料サービスが何もない。

無料サービスはなくていいから私は安い方がいいです。

何もないけど、シートベルトや救命胴衣や酸素マスクはあります。

それさえあればいいんじゃないでしょうか?

座席も一人一席は確保されてます。

オーバーブッキングで一つの席をめぐって乗客が奪い合いの争いになるなんてこともありません。当然です。

あとは、空港での受付カウンターはJALやANAがズラッと並んだそのずっと端の方にあったり、搭乗券が上質紙でなくてペナペナの広告チラシのような薄っぺらな紙が使われていたりします。

こういうのは私は気になりません。豪勢な気分で行く観光旅行ではなく、用事で行くのです。

カウンターの場所は係員の誰かに訊けばいいし、搭乗券も飛行機に乗るまでしか使わず、使用後はゴミになるだけですから。

それと、飛行機がターミナルビルから離れた場所に駐機してあるので、搭乗の際は、ボーディングブリッジではなくてバスで移動になることが多いです。

さて、もう一つあるのは出発、到着時刻。これは大きい。

始発電車でも間に合わないとんでもない早朝出発だったり、到着が夜遅かったり・・・。

でも幸い、今回は到着は夜8時頃、出発も午後3時頃、という常識的な時刻の便が取れました。


成田発着ですが、成田空港から東京駅まで900円のシャトルバスがあります。

実家は横浜市ですが、東京駅から遠くない四ッ谷駅近くに息子のアパートがあります。夜到着したらそこに泊まります。

横浜市青葉区の実家と四ツ谷の息子のアパートとの往復、それと頼まれた買い物などして1週間は過ぎていきました。

上京したら会いたいね、と言っていた友人や親戚の人にも会う時間はなさそうなので連絡もせず、実家で母が日頃お世話になっているご近所の方々にだけ挨拶して行きました。

母は検査はしましたが入院はしないことになりました。

今のところ近所の人の手も借りながら、なんとか一人暮らしできそうです。


帰る前日は四ツ谷に泊まり、当日は東京駅から成田行きの昼のバスに乗ることになっていました。

午前中息子の部屋の片づけをして早めに出ようとしていると、ドアをノックする音が。

「あの、今月のお家賃頂いていいでしょうか?」

管理人さんです。(月半ばなのにまだ払ってなかったのか!)

毎晩遅く帰って来て朝もギリギリまで寝ているから払いに行く時間がなかったとうことでしょう。

息子は不在なので、しょうがない、立て替えてやることにしました。

手持ちの現金では不足なので駅前の郵便局まで走ってお金を準備、同じアパートの別室にいる管理人さんに届けました。

早めに部屋を出るつもりがずいぶんと時間をロスしました。でもまだ大丈夫。

四ッ谷駅には地下鉄とJRがあります。東京駅に行くには地下鉄でも行かれますが、JR中央線が便利。

ですが、どういうわけか、駅に着くと地下鉄丸の内線に乗ってしまいました。

四ツ谷から実家への往復はいつも地下鉄を利用していましたし、新宿へも買い物に行きました。

この時も頭の中では母の事や息子のことなど考え事をしていて無意識のうちに丸の内線の新宿行きに乗っていました。

そしてふっと気付いて、「あれ?私何してるんだ?東京駅に行くんじゃないか!反対方向だ!!」

と思ったときには電車は新宿に到着寸前でした。

ど、ど、どうしよう!

新宿でおりてJR中央線に乗り換えて快速に乗れば東京駅まですぐ。充分間に合う。

でも地下鉄からJRのホームまでいくのは遠いし、新宿駅構内はいつもすごい人。

人ごみを掻き分けては走れません。乗換えだけで5分以上かかりそうです。

丸の内線のホームに降りて、反対側から今乗ってきたのと逆向きの地下鉄にすぐ乗りました。

これでも東京駅には着きます。

でも丸の内線はJR中央線に比べて駅の数が多い。思ったより時間がかかる。

腕時計を見ながらハラハラしているうちに東京駅に到着。

走れば間に合う、と思いましたが、「丸の内線」というくらいですから、丸の内線が着いて、近いのは東京駅の丸の内口。

地上に出てシャトルバスの停留所のある八重洲北口まで移動しなければなりません。この時バスの出発まであと5分足らず。

ああ、面倒でも新宿でJRに乗り換えた方が早かったかな、などと思いながら東京駅の構内を3分間で走り抜けました。荷物を持って。

八重洲側に出た時には道路の向こう側にシャトルバスがハザードランプを点滅させて停車していました。

このハザードが右のウィンカーになったら終わりです。

バスに乗れなくても東京から京成やスカイライナーに乗って成田に行くという方法もあります。

でもせっかくバスの切符は買ってあるし、出発した後では払い戻してくれませんし、荷物を持って電車に乗り降りするのは面倒なのです。

バスなら乗ったらターミナルビルまで座って行かれます。ここはなんとしてもバスに乗らなくては。

そのバス出発しないでくれえ・・・。

東京駅前の横断歩道を重い荷物を持っているとは思えないスピードで走って、バスに飛び乗りました。

「成田行きです。」

「・・・ハァッ、ハァッ、はい、・・・これ・・チケット・・・ゼェーッ、ゼェーッ・・・」

乗って座ったと思ったらすぐ発車。座席でしばらく息が整いませんでした。

こんなに走ったのは本当に久しぶりでした。

上の空で電車に乗るのは止めよう。


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お野菜様に皮はない

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やいま文化大賞の優秀賞受賞にあたって多くの方から「おめでとう」のコメントいただきありがとうございました。

賞金はありませんが、那覇-石垣の往復航空券、ミンサー織りの高級バッグ、食器セット、オリジナルタオルセット、大きな花束、など副賞のおみやげをどっさり抱えて帰りました。

石垣市長と同じテーブルでしたが、祝賀パーティの料理はおいしかったです。

もっと食べたかったけど、受賞者は先に会場を出されて、出口で来客に挨拶をするのです。

披露宴の終わりに新郎新婦が会場を出る客を迎えて挨拶するようにです。


さて、先日、東京の学習塾から突然手紙が来ました。

「この度、当社の塾内教材に使用している著作物の状況について、社内で調査を致しましたところ、先生の作品を過去に無断で使用していた期間がございましたので、こちらの過去の使用についてのご清算をさせて頂きたく、ご連絡をさせて頂きました。」

のだそうです。(先生と呼ばれるのも久しぶりですが。)

1989年に出版した「新婚旅行は無人島」(草思社)の「お野菜様に皮はない」の章からです。

もう二十年以上前に書いたものです。

この本の一部から、十数年に亘って夏期講習の国語教材に使われていたのでした。

塾の教材作成担当の人がどうやってあの本に行き当たったのかわかりませんが、うれしいことです。

おまけに使用料を16年間分くれるんだそうです。

合計でも数万円にしかなりませんが、何もしないでお金が入ってくるのはありがたいことです。

で、承諾の手紙に付け加えて、どんな引用の仕方か見たいのでコピーを送ってください、と書きました。

送られてきた教材を見ると、たしかに懐かしい文章が問題文になっています。

「よく読んで、あとの問いに答えなさい」という、よくある問題です。

作者の自分もやってみました。

問七、――――線4「お野菜様」という言い方に見られる作者の気持ちはどのようなものか。次の中から適当なものを選び、記号で答えなさい。

ア、美しく上品すぎて野菜本来の土のにおいがまるで感じられず、野菜らしくないと思っている。

イ、形といいつやといい、自分の畑でとれたものに比べてあまりにも立派だと感じている。

ウ、ショーケースに置かれ、ラップにつつまれ、こう呼ぶにふさわしい姿だと感じている。

エ、野菜一個一個が、あまりにもおおげさなようすで売られていることを、やや皮肉っている。

どれも正しいような気もします。

イ、かなあ?でも エ、という気もするけどなあ・・・。

問題提出した人は何を答えさせたいのかなあ?

と深読みして、エ、にしておきました。

正解は イ、でした。まちがえちゃった!

作者の気持ちは イ、だそうです。そうなの?そうかも知れません。よくわかりません。

まあ、少しですが入金あるようなので、家族で食事にいくことにしました。

どんどん著作使用してほしいものです。


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