タイヤが無くても車は走る?

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春休みの最後の日、夕日を浴びて病院から車を走らせていた時でした。
ボコボコボコ・・・といやな音がして、左前輪がパンクしました。
山際の急な下り坂です。仕方なくゆっくり坂を下って水平に近い場所まで来て停車。
トランクからスペアタイヤを出していつものように自分で交換しようとしました。
JAFなど使ったことはありません。だいたい離島にJAFの人は居るのだろうか?
田舎ではなんでも自分でやるのです。
久しぶりに出したジャッキはハンドルを回しても膠着して固くてうまく動きません。
目一杯低くしても小さくはならず、車体の下に入りません。
父さんはまだ東京だし・・・。
困って、知り合いの車の修理屋さんに電話して来てもらいました。
この間にも娘からはメールが来て、飛行機が遅れたとか、那覇に泊まることになりそうだけどどうしよう、とか言ってきます。
何とかタイヤ交換して家に戻るころは暗くなっていました。
あと500mほどで家に着くという所で、
「ガガガガ、ゴゴゴゴ・・・」
とまた嫌な音が。
ん、またパンクか?
前輪はどちらもタイヤが磨り減っていて、いつパンクしてもおかしくなかったので覚悟はしていました。
またスピードを緩めて道路の端に車を寄せ、ここも下り坂なので水平なところまでゆっくりと進んでいきます。
すると車の前方にタイヤがコロコロと転がっていくのが見えます。
「何?!私の車のタイヤ!!はずれたの?!」
目を疑ってしまいました。
さっき交換してもらったタイヤがはずれて下り坂をコロンコロンと転がって行きます。
そしてちょうど街灯もない真っ暗な道路の脇、一段低くなっている畑の方にジャンプして飛んで行って見えなくなってしまいました。
ナットの締め方が甘かったのでしょうか。タイヤをはめてあった4個のナットも吹っ飛んでどこかに行ってしまいました。
タイヤが1個ない車はそれでも惰性で何十mか進んで行きましたがついに、ガッタン!と止まって動かなくなりました。当然ですね。
あああ、タイヤが取れた・・・。
真っ暗な中、タイヤもナットも探せません。
仕方ない、明日明るくなってから探すか。
車を置いて、家まで歩いて帰って行きました。駐車違反ですがやむを得ません。
いやいや、明日の朝は娘たちが帰ってくるから空港へ迎えに行かなくちゃ。車どうしよう。
市内に住む弟に電話して車を借りようとしましたが。
「ボク、ビール飲んじゃったから運転できませんよ。嫁さんもビール飲んだからダメです」
ああ、困った。と、思い出したのは同じ村に住む人で、車を2台持っている知り合いのこと。
どうしても必要な時は車を貸してくれると言っていました。
家からは1kmくらいありますが、歩いて行くしかないのです。
快く貸してくれました。
乗って帰って家で那覇のホテルの予約などしていると、
「こんばんわ」
村の住人ですが別の人が来ました。
「お宅の車、あそこに停めてあるのは危ないよ。移動した方がいい」
たまたま用事があって通りかかったら真っ暗な道路に黒っぽい車が停めてあってビックリしたそうです。
「カーブだし、知らずにスピード出してきた車がぶつかったら大事故になるよ」
それはそうです。でも移動しようにも、タイヤをはめないと動かせません。
もうスペアタイヤはありません。
「今ライトで照らして、ボクはナット3個は見つけたよ」
もう一人近所の方もライトで照らしてくれて、いっしょに畑の方に転がって行ったタイヤと、道路に落ちていた残りのナットを見つけてくれました。
これで何とかなる!
通りかかったこの村の人は、以前車の修理屋で働いていた人でした。
ジャッキや工具も上等なのを持っていてスイスイとタイヤをはめてくれました。助かりました。
これで翌朝の空港お迎えもできました。
借りた車も翌日返して、安心したと思ったら、夜になってまたパンク!
今度は右の前輪。
もうスペアはない。
さっき返したばかりの車を1km歩いてまたまた借りに行くことになりました。
パンクしたタイヤは街に持って行ってタイヤ屋さんに行って修理。
持ち帰ってタイヤ交換。今度はスパナに足を載せて体重をかけてナットをしっかり締めました、
街まで約20㎞の道のりを1日に何回往復したことでしょう。
タイヤは早めに交換しましょう。

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